腎臓ガンの手術後の痛みが怖い

腎臓ガンの手術が終わってベッドで病室に運ばれます。
酸素マスクを着けられていて、ちょっと息苦しい感じです。

 

今日は酸素マスクを着けたまま寝るそうです。
じっとしていると痛みはありませんが、体を動かすと
お腹が、とっても痛いです。

 

「手術後に麻酔が切れたら、すごく痛くなるかもしれない」
どの程度の痛みなのか、とっても心配です。

 

上を向いて寝た状態で「痛くなったら呼んでください」
と緊急の呼び出しボタンを持たされます。

 

痛くて寝返りもできないので、緊急ボタンを離したら探せない。
そう思って、朝まで必死にボタンを握っていました。

 

朝になって思ったんですが、意外に痛くありませんでした。
じっとしていたら、殆ど痛みは感じないレベルです。

 

痛みよりも、痛くなるかもという不安の方が大きかったです。

 

手術翌日の昼頃、体を起こされる

 

手術翌日の午前中です、弟が見舞いに来ました。
早いことは良いことだけど、ちょっと早すぎないか?

 

酸素マスクは着いてるし、体に管を色々と着けれれていて
動きにくいし、何しろ体がえらい。

 

雑誌を何冊か持ってきてくれたのは嬉しいが
体がえらくて話もあまりできない。

 

昼頃になると看護師さんが「もう起きても大丈夫ですよ」と言って
自分では痛みで起きられないので、電動でベッドを起こしてくれた。

 

ベッドを起こされたら、驚いた。体がものすごく辛いのだ。
座る姿勢がとても辛い、すぐにベッドを半分くらい(40度)に戻してもらった。

 

起きても大丈夫と言うが、座っていることも辛くてできない。
高熱が出てフラフラして歩けないような感じのえらさです。

 

後で分かったんですが、点滴などで体が浮腫むほど
水分が多くなっていたせいで、座るのも辛かったのだと思います。
自分で顔を触っても、すごく浮腫んでるのがわかりました。

 

ベッドから何度も起き上がる練習をする

 

一日中寝かされているので、夜は中々寝られない。
暇なので、起きる練習をしようと何度もベッドから起きて
椅子に少しの時間座りました。

 

まず、ベッドから起きるのが大変です。
お腹に力が入ると痛いので電動でベッドを起こしてから
手すりを使って腕力で起きます。

 

何だかギックリ腰の時に似ています。

 

立ち上がって、椅子に座りなおして
これを何回か繰り返します。

 

体がえらいのですぐにベッドで横になってしまいます。
「この状態はいつまで続くのだろう?」と心配です。

 

しかし、何回か繰り返していうるちに少し楽になってきました。
夜明前には、少しだけなら立って歩けるようになりました。

 

それでも立ち上がると、座っているよりもえらいので
10秒もすると座ってしまいます。

 

夜が明けて朝になったら、病室内をうろうろと歩けるようになります。
だいぶ体が楽に動けるようになりました。

 

それでも病室を出るのは怖いです。
十数メートル離れた談話室にいくにも不安です。

 

そんな時、同じ病室にいた患者さんが
「いっしょに談話室まで歩いてみる」言ってくれました。
ありがたいことです。

 

それでは行ってみようという事になり歩いてみたら
病室と談話室の往復を何とか歩いて帰ってこられました。

 

その日のうちに、段々と自由に歩けるようになりました。
一緒に歩いてくれた同じ病室の方とは、退院するまで
色んな話をしたりして仲良くさせて頂きました。