腰痛は骨をボキボキするだけでは改善しない
腰痛の施術をするとき、骨をボキボキとするやり方があります。
これで腰痛が良くなる場合がありますが、良くならないこともあります。
何が違うのでしょうか?
腰を左右に捻ってボキボキとする矯正は
骨盤のズレと腰椎の回旋のズレをとるものです。
つまり、それ以外のズレは矯正できないのです。
背中側から腰を見たとき、腰椎は左右の回旋のズレだけでなく
上方向、下方向、左右の傾きなどのズレも起きます。
また、腰椎のすぐ下にある仙骨も前方、後方
左右の傾きなどのズレが起きます。
骨のズレだけでなく筋肉の緊張も起きますので
筋緊張をとる施術も必要になります。
腰痛の矯正をするということは、これだけのズレの検査、調整をしなければ
改善させるための矯正はできないのです。
腰痛の施術で骨をボキボキするだけで良くなったのは
たまたま、腰痛の原因が左右の回旋のズレだけだったのでしょう。
よく整体院は「合う、合わない」があると聞きますが
それは、ちょっと違います。
「私には良かったがAさんには合わなかった」のではなく
「私の症状は改善したがAさんの症状は改善できなかった」ということ。
つまり、Aさんの症状を改善する技術がなかったということになります。
「合う、合わない」のではなく技術があるか、無いかの違いなのです。