整体師に必要な知識と技術とは何でしょう?
整体師になるために必要な知識と技術のお話をします。
整体の施術に必要なのは大きく分けると検査と矯正になります。
検査は、痛みやシビレの原因になっている場所を見つけることで
矯正は骨格矯正や筋肉の調整をすることになります。
まずは検査の話をします。
検査は体の一部、手や足、首や腰などを色々な方向に動かしたり押さえたりして
痛みやシビレの症状の変化をみています。
筋肉の緊張や神経を圧迫することで
痛みやシビレが、どうすると強くなる、また弱くなるかをみています。
整体の検査をするには、どんな知識と技術が必要でしょうか?
痛みなどの症状がでている場所に
どんな筋肉や神経があるかを知らなければいけません。
まず必要なのが解剖学です。
骨の名前と形を覚えて、その骨につく筋肉の名前と働きを理解する。
更に神経がどこを通っているかを知る必要があります。
神経は知覚(触ると感じる)と
運動(筋肉を動かす)の働きを伝える役目をします。
手を動かす筋肉、手で触れると感じるなど
どの神経がどの部分を支配しているかが決まっています。
力の入らない筋肉やシビレの場所から
どの神経が影響をしてるのかが分かります。
つまり骨、筋肉、神経などの体の構造を覚えて
それぞれの働きを理解しないと検査はできないのです。
検査をしてから矯正をします
検査で痛みなどの症状が、どの骨のズレとか
どの筋肉が緊張しているとかの原因が分かった後に矯正をします。
関節部分で骨がどちらの方向にズレているか
検査をしてから骨格矯正をするのですが
ここでも、骨のズレの方向が分からなければ
正しい矯正はできません。
骨をボキボキと鳴らす矯正方法を学んでも
検査ができなければどうなるんでしょう?
どちらにズレているか分からないのに
適当に骨格矯正をすることになりますね・・・・・
意外と適当にやっても腰痛などの痛みがとれたりします。
しかし、これは治したのではなく「治っちゃった」といえるのでしょう。
たまたま改善したのならいいですが
痛みが酷くなるなど悪くなる場合もあります。
骨のズレの方向が分からないのに矯正すれば
当然の結果ともいえます。
骨格矯正のために検査と解剖学が必要です
骨格矯正や筋肉の調整をするためには
検査が必要となります。
その検査のためには、骨、筋肉、神経の名前と場所と働きを
覚えて理解する必要があります。
知識としての解剖学、検査のやり方、テクニックとしての骨格矯正
それらをを覚えるのに、どれだけの時間が掛かるでしょうか?
3ヶ月、ましてや一週間で覚えられると思いますか?
私には、絶対できません!
しかし現実には最低限度の解剖学、検査方法
矯正のテクニックを知らなくても整体院が営業されているのです。
そんな整体院がたくさんあります。
良い整体院もありますがとても少ない状態です。
これが日本の整体業界の現実です!
本来、整体には頭痛、肩こり、腰痛などを改善させる技術がありますが
良い整体院にあたる確立が低いのが現状です。
何軒もの整体にいっても
肩こりや腰痛が改善しないのも当然の結果なのかもしれません。
整体を受けて症状が酷くなったなどの事故もたくさん起きてますが
整体が悪いのではなく、知識や技術を持たなくても営業できることが問題なのです!
整体の犠牲者をこれ以上増やさないためにも
日本でも早く法整備されることを願います。